マキャベリとマルクスに手を出してみる

どうも、同人結社創作信仰鬼姫狂総本部 代表の秋元惟史(作家名義・民富田智明)です。

本屋でマキャベリの「君主論」(岩波文庫)とマルクスの「賃労働と資本」(岩波文庫)を買ってきました。

高校倫理でセンター試験を受験したときからマキャベリとマルクスの名前は既知なのですが、実は全然原著を読んだことがありませんでした。
難しいし、分厚いしで。

芸術学部出身で、教養としては宗教学や民俗学を中心に掘り下げてきたので、哲学や経済学、社会学はほとんど未知の領域です。
まあ、学部生の基礎講義のレポート程度のレベルで止まっているので、本質的な部分で統治や市場について追及されると、穴だらけでしかありません。
なので、一番の根本に触れようと思い、食わず嫌いせずに読んでみようと思いました。
マルクスの「資本論」は分厚い複数巻構成なので、私には早いと思い、まだお預けです。

鈴木大拙の「日本的霊性」やルドルフ・シュタイナーの「神智学」で挫折しまくった経験があるので、どうしても読みやすい万人向けの新書に手が出てしまう癖がついています。

未だにデカルトもカントもヘーゲルも読んでいないので、これはまずいなと、ちまちまと読んでいきます。

学問ってのは、大学の講義だと眠いだけでくそつまらないのに、自分で本を読み漁るとやたらと面白くなる。
心理学だって、在籍中は難しすぎて眠くてつまらなくてダメだったのに、卒業して単位目的の義務でなくなった瞬間、かえって興味が出てきました。
この現象はなんなんでしょうね。

 

まあ、だからといって、また心理学で大学院に進みたいかといえば、そうでもないという。
心理学は学部レベルは本当に入り口でしかなく、研究も実践も難しいので、単純についていけなさそうなので。
しかも、臨床心理士の試験に合格したからといって職が保証されるわけでもないですし、「心」の時代と言われてカウンセラーになりたがる人も増えたので、限られたパイの奪い合いの過当競争になるでしょう。

難関資格で一発逆転! という大卒ニートは多いですが、資格商売はもう食えないと言われています。
弁護士、司法書士、行政書士、会計士、税理士、医者、歯医者、みんな高学歴なのに食えないという。
「将来は医者か弁護士か」などと言われ、無理してでも医学部や法学部に進んでみたら、開業したところで、同業者ばかりで客の取り合いだそうです。
町中を見渡すと、本当に病院と法律事務所ばかりですからね。
医者、歯医者なんて、ボランティア同然の無給仕事も多いそうです。(実話)

心理学科時代に行政書士の勉強を二年していましたが、二回とも落ちたし、資格を取っても割に合わなそうなのでやめました。
知的財産権絡みで弁理士の勉強も手を出しましたが、短答試験の受験レベルにすらいかないので二年でやめました。

公務員試験崩れ、文系大学院崩れのニートも多いですが、努力したのに報われないというこの世の皮肉ですね。

学問を修めても道は保証されていませんし、資格を取っても道は保証されていません。

だからと言って勉強しなくて良いのかといえば、それは違うわけで。
学ぶ意思がなければ、開ける道も開けないわけで。

直接お金につながらなくても、やはり興味を持った本を読んで学ぶ習慣は大切なのではないかと思っています。

一本筋の通った哲学を持てる人でないと、これからの時代はやっぱり駄目だな、と。

まだまだ、私はぶれぶれですけど。

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