絶対に見るべき映画7「コマンドー」

どうも、同人結社創作信仰鬼姫狂総本部 代表の秋元惟史(作家名義・民富田智明)です。

絶対に見るべき映画第7弾は「コマンドー」(1986年)です。

「コマンドー」は、戦う州知事ことアーノルド・シュワルツェネッガー主演のノンストップ筋肉バトルアクション大作です。

アクション映画好きならば見ていないことなど許されないほどの、突っ込みどころ満載のバカ映画の殿堂として君臨しています。

内容は、筋肉もりもりマッチョマンの変態にして元コマンドーのジョン・メイトリックスが、元バルベルデ共和国独裁者アリアス将軍と、元コマンドー部隊の同僚ベネットの策略によって娘をさらわれ、娘の命と引き換えに現バルベルデ大統領の暗殺を強要されるが従わず、娘を取り戻すためにたった一人で第三次大戦を始めるというものです。

セガールの「暴走特急」に10年先立ち、80年代に登場した「俺つえー主人公」の巨頭が、この「コマンドー」です。

とにかく、元ボディビルダーのシュワちゃんの面白すぎる肉体を誇示するためだけに用意されたアクションシーンの数々は、完全にギャグとして演出されており、信じられないほど死人が出るのに感傷に浸る暇は一切ありません。

冒頭、自宅に急襲した敵に娘をさらわれ、「娘はさらった。娘の命が惜しければ大人しく俺たちに従って要求を聞け、OK?」と脅されるが、「OK!」と言いながら敵を一発で射殺!

バルベルデ大統領暗殺のために見張りのエンリケスと飛行機に乗るが、剛腕エルボーからの首折りで殺害し、フライト・アッテンダントに「友達を起こさないでやってくれ。死ぬほど疲れてる」とさらりと言ってのける。

空港に戻り、敵の一味のお調子者サリーがベネットに電話しかけたところ、電話ボックスを引き抜いてサリーごと投げ飛ばす!

サリーとカーチェイスの後、崖っぷちで利き手じゃない左手でサリーを宙吊りにし、「お前を殺すのは最後にしといてやると言ったが、あれは嘘だ」と、そのまま落っことす!

その後、敵の一味クックがいるモーテルに立ち寄り、部屋の壁を破壊しまくりながら取っ組み合いをし、もつれ合った拍子に突起物で刺し殺す!

娘の居場所を探り当てると、「買い物」と称して軍放出品店を破って大量の火器と装備をごっそり盗み、停泊中の水陸両用機を奪って敵の本拠地に攻め込みます。

敵地に攻め込んだメイトリックスは、迎え撃つ敵兵を片っ端から重機関銃とロケットランチャーと手榴弾で皆殺しにし、娘の幽閉されている場所もつかめていないまま、プラスチック爆弾で建物を景気よく爆破します。

とにかく、殺す、殺す、殺すの大暴れをし、アリアス将軍もショットガンで吹っ飛ばし、宿敵ベネットと肉弾戦の末に蒸気抜きで仕留めます。

たったひとりで200人は殺したのではないでしょうか。

この「コマンドー」によって、「異常に強い男が大量の火器を持ち歩き、その場で悪と判断した者を容赦なく殺戮し、うやむやのうちにその行為が正当化されている」という、その後のアクション映画の基本フォーマットが確立しました。

まさに、アクション映画のお手本中のお手本でありまして、「鬼神童女遊侠伝/生娘を狩る大狸」でも、大狸・早抜きの駒四郎とお凜様の最終決戦において、「コマンドー」のリズムでの拳のラッシュが再現されています。

「コマンドー」を見たことのない若い世代も増えてきているとは思いますが、今すぐに見てくださいとしか言えません。

【予告編】

【DVD】

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