沖縄で首里城攻めしてきた

どうも、同人結社創作信仰鬼姫狂総本部 代表の秋元惟史(作家名義・民富田智明)です。

休日を使って、見聞を広げるために沖縄に行ってきました。
弾丸旅行なのであれこれと欲は出せないので、「首里城に行く」「特産の珍しいものを食べる」の二つがテーマでした。

仕事明けの早朝5時24分狭山市発の電車に乗って羽田空港に向かい、8時15分発のスカイマークで那覇空港に飛び立ちました。

個人旅行で飛行機に乗ったのは、これで人生三度目です。

一度目は、映像学科時代、北海道東海大に入学した中高時代の友人の誘いで北海道旅行に参加したとき。
二度目は、心理学科時代、福岡空港を起点として一人で九州一周旅行をしたとき。
そして、今回が三度目です。

空港での搭乗手続きにまだ慣れていないため、リュックの中の筆記用具にカッターナイフが入っていて手荷物検査で引っかかって手こずったりしましたが、自分でもカッターが入っているのを把握していなかったので呼び止められたときは焦りましたね。
まあ、刃物といっても文房具なので、筆記用具だけ手荷物として預ければよくて、凶器とみなされて閉め出されることはありませんでした。

飛行機が離陸して機体がガタガタ揺れ出し、落ちるんじゃないかと心配するのですが、落ちることもなく那覇空港に向かいました。
あの離陸して上昇していくときの揺れ、どうにかなりませんかね、すごく不安をあおるのですが。
上空からの景観を期待して窓際席を取ったのですが、沖縄航路は日本列島から逸れているのか、雲と海面しか見えませんでした。
福岡空港行きの景観は瀬戸内海がきれいに見えたんですけど、那覇空港行きは島ひとつない太平洋なのであまり面白さもなく、すぐさま仮眠しました。

那覇空港に到着して、まずは展望ラウンジに行って空港の様子を撮影。
その後、そそくさとモノレール駅に向かい、一直線で首里城を目指しました。

那覇空港の様子

不発弾の機内持ち込みの禁止を呼びかけるポスター。
こんなの沖縄でしか見られません。

モノレール那覇空港駅の様子

空港から首里までモノレールで30分ちょっとで行けます。
首里が終点で、現在唯一の鉄道ということです。
延伸計画はあるようなので、将来的には沖縄本島を縦断できるようになるのでしょうかね。

モノレール首里駅の様子

不発弾処理に伴う運行休止のお知らせ。
こんなの沖縄でしかありえません。

さっそく、首里駅から歩いて首里城攻めの行軍を開始しました。

入城路の石垣が始まりました。

謎の祠。

ハブ注意。
これぞ沖縄。

石垣沿いを歩いていきます。
那覇市内を一望できます。

城門が見えてきました。
この門は出口なので、入り口側に回ります。


表門

門を守るようにシーサーが立ってます。

あいにくと曇り空。

城門をくぐり抜けて、復元された正殿に踏み込みます。


鐘楼

日時計


琉球舞踊の上演をしていました。

正殿内の御庭
ガイドブックにも載っている首里城で一番有名な場所ですね。
直後、修学旅行生がごった返しまして、我が物顔で占拠しだしたので、一般客の私はそそくさと内部見学に移行しました。

正殿内部

王冠と王の間

 

奥書院・庭園

正殿見学を終えると売店があったので、「新訂ジュニア版 琉球・沖縄史」という本を見つけて衝動買いしました。
中学生以上向けに書かれた教科書という体裁なのですが、本土ではお目にかかれないマニアックな内容なので、フルカラー写真イラスト満載なのもあり、十分に読みごたえがあります。
沖縄って、明治までは琉球王国という外国だったわけで、本土の公教育を受けているだけだと表面的なこと以外は何もわからなかったりするもんです。
高校日本史でも、琉球史について中身薄いですし。
なので、これはいい買い物でした。

正殿を出たら、まだ見ていない方面の石垣を見ていきます。

途中、ヘリが横切ったのを見つけたので激写。
自衛隊かな?

石垣を見た後、レストハウスに入ってお昼ごはん。
沖縄そばとシークワーサージュースです。

レストハウスには中国人団体客がごった返していて、座席を勝手に移動させるわ、汁が一杯こぼれていてべとついているわ、ごみなどをまき散らすわで、一般客の迷惑など知ったこっちゃない感じでしたね。


定番の顔出しパネル

シーサーの頭の展示

休憩後、王族の霊廟と池に向かいました。

園比屋武御嶽石門

王族の菩提寺、円覚寺跡

日本軍地下壕跡

龍潭

変な鳥がたくさんいました。
全然逃げません。

沖縄県師範学校跡

王族の陵墓・玉陵

首里城攻めを終え、駅への帰り道にシーサーの乗った公文を発見。
どこにでもシーサーがいるのが沖縄ですね。

夕方近くなったので、首里駅からホテルの最寄である旭橋駅に直行し、ホテルに向かいました。

旭橋駅の様子

メインストリート

ホテルまでの途中、幽霊屋敷のような古めかしい老人ホームを発見。
これが、現代の姨捨山か。
絶対住みたくないです。

謎の学園祭ポスターを発見。
漫画絵描きなので、こういうの、ついつい見入ってしまいます。

宿泊先のホテル、実際に行ってみたらかなり立派でした。

沖縄は本土よりも日が長いのか、5時過ぎても明るかったので、裏手にある海岸を散策してみました。

対岸が那覇空港でした。

沖縄といえば海という印象ですが、今回は時間の都合で首里城攻めしかできなかったので、海遊びはおあずけです。
まあ、冬ですし。

ホテルは海沿いですけど、埠頭であって砂浜ではないので、突如現れた水着美少女との運命的な出会いなどというラノベのような展開はありません。

水着美少女はいませんが、その代わり、海岸線で果し合いをしている野良猫たちと遭遇しました。

猫の目が光ってます。
木の上に別の猫がいて、にらみ合ってます。

さらに、第三勢力の出現。

「仁義なき猫たち/沖縄死闘編」と題します。

ホテルで風呂に入り、夕食の沖縄料理膳を楽しんだ後、居酒屋に繰り出して、ネットで調べておいた最寄り駅に近い「めんそーれ」という店で「ウミヘビのスープ」を食べてきました。

うろこ模様が蛇ですね。
味はすっぽんのスープのように、あっさりとした上品な感じ。
琉球王朝が客をもてなすために提供したという薬膳料理だそうです。
2,500円
高いですが、沖縄でしか食べられないので、ここは経験料です。

本当は、ネットで調べていた100グラム1000円というヤシガニも食べたかったのですが、500グラムが注文の最小単位とのことで、予算オーバーな上に夕食後で食べきれません。
なので、諦めました。

翌日、朝食バイキングを済ませた後、そのままモノレールに乗って沖縄屈指の繁華街「国際通り」に向かいました。
戦後、真っ先に復興を成し遂げた通りだそうです。
つまり、元闇市ってことですね。
実際、裏通りはごちゃごちゃしていました。

町のシンボルという巨大シーサー

観光案内所の入居するビルに、謎のご当地萌えキャラが大画面で踊っていました。
誰も見ていないのが悲しい。

那覇市第一牧志公設市場

沖縄の名産がたくさん手に入るお土産の名所です。
周りはごちゃごちゃした狭いアーケード商店街で、いかにも戦後の闇市から発展した空気が残っています。

この市場で、沖縄でしか手に入らないであろう「豚の顔の皮の燻製」と「南洋の青い魚」を買い、宅急便で自宅に発送する手配をしました。

ちなみに、昨日冷凍便で届いた青い魚「イラブチャー」です。

市場では、まず本土では売ってないような、見たこともない巨大な貝とか、海老とか、蟹がごちゃごちゃ置いてありました。
その中に、虫かごの中にドンと鎮座している「ヤシガニ」がいました。
値段すら書いていないのですが、宅急便で送れるかどうか尋ねたところ、「危険物になるから無理」とのこと。
ズワイやタラバなら普通に送れるのに、ヤシガニはダメなんですね。
一般的なカニとは違う陸上甲殻類だから食品扱いされないのかね。
せっかく沖縄に来たのに、がっかりでした。

 

市場を出て、那覇空港に向かい、ローカルハンバーガーショップ「A&W」でお昼ご飯を食べて、お土産を物色し、帰路につきました。

ローカルハンバーガーショップ
そこまで美味しいというわけでもなく、まあ、当たり前なハンバーガーでした。

今回、念願の首里城攻めを果たして有意義な沖縄旅行となりましたが、弾丸旅行のために、海や、郊外の城址巡りや、ひめゆりの塔などの戦跡巡りはできませんでした。

市場のおばちゃんに「沖縄きて海行ってないの~?」と突っ込まれたくらいなので、大多数の沖縄旅行者の目的は海なのでしょう。
私は史跡巡りがいつもの旅行の中心で、首里さえ行ければ満足だったのですが、やはり南国といえばきれいな海を見たいのも当然なので、片手落ちではあるかもしれません。

これで、沖縄への行き方は覚えたので、またの機会があれば、沖縄本島一周などをしてみたいものです。

 

余談ですが、モノレール駅の壁面広告で、琉球を舞台にした時代物の少女漫画「琉球のユウナ」というものがプッシュされていました。

まあ、典型的なイケメン王子に見初められた少女のラブロマンスという作品なのですが、お試しを読んだらヒロインがものすごく好みでかわいかったので、購入しようと思ってます。


「暁のヨナ」といい、白泉社系は時代物が需要あるのでしょうかね。

この手の歴史ロマンあふれる作品なら、甘い恋愛物でも好きです。

 

私の「鬼神童女遊侠伝」も、うまくやれば女性受け狙えそうな気がするんですけどねえ。

武術研究用の居合刀と実写合成用背景幕を注文しました

どうも、同人結社創作信仰鬼姫狂総本部 代表の秋元惟史(作家名義・民富田智明)です。

筋肉増量と脂肪減少を目的としたダイエットを決断し、ホームトレーニングが習慣化してきた感じです。

さて、ホームトレーニングの一環として、「鬼神童女遊侠伝」シリーズで使われる創作武術「鬼姫流武術」の確立のために、剣術を中心とした武器術と体術の基本動作を総合的に研究し、反復練習しています。

基本的に、武器術の研究は大小の木刀を使っているのですが、抜刀術に関しては、実際に鞘から刀身を抜く動作を研究する必要がありますので、木刀だとやりにくいです。

そこで、いっそのこと居合刀を一振り買ってしまおうと思い、入門練習用の最安の居合刀を注文しました。
刀袋付きで13,300円です。
観賞用の模造刀ではなく、しっかりと振れる居合刀としてはかなり安いです。

自分の好みの刀が作れる「オーダーメイド居合刀」にはすぐに手が出ないので、今は安物の練習刀で満足します。

今回、居合刀を買い付けることに決めたのは、殺陣の抜刀術の研究のためというのが大きな理由ですが、時代劇が好きなだけあって自分の居合刀を持つことに憧れがあったのと、映画撮影用の竹光を作る際の見本として参照できるからというのがあります。

寸法を測ったり、柄巻や下緒の巻き方を確認するには、ネット上の画像を見るよりも実際に居合刀を手に持って見た方がわかりやすいので、最低でも一振りの刀は必要なのです。

あと、実写合成用に中国製のグリーンバック背景のセットを注文しました。
6,899円です。


1.8m×2.8mの室内用の小さなものとはいえ、合成に使う背景幕があれば、色々な特殊効果を試せますので、手持ちのアフターエフェクトが真価を発揮します。
かつてはハリウッドのスタジオでないとできなかったような技術が、個人が自宅の一室で安価で試せるようになったなんて、いい時代ですね。
まあ、だからこそ、特撮そのものを売りにするのはもうダサいやり方で、特撮を使って何を表現するのかという演出力が問われるのだと思います。

 

8月に実写映画を実現させると誓願を立て、業務用ビデオカメラなど撮影機材を調達し、殺陣の研究用に木刀や棒を調達し、小道具の銃や、小道具衣装制作の道具や材料を調達し、知識習得のための教本を買い集め、相当な金額を先行投資することになりました。

しかし、今回の練習用居合刀と合成用背景幕セットの購入によって、映画制作のための最低限の下準備が終わります。
あくまでも、最低限ですが。

ここまで買い込んできた備品は、金額こそ大きくなりましたが、一度買ってしまえば壊れない限り長く使えるものです。
撮影機材も、武道具も、銃も、工作裁縫道具も。
お金は減りますが、備えになるわけで、私の部屋が着実に個人資本の独立系映画スタジオと化していったことになるのです。

ここまできたら、あとは撮影に使う仮面(牙吉面、飛丸面、妖賊面)と衣装の制作をどうするかと、役者をどうするかだけです。

必要な備品はほとんどそろったので、あとは、ひたすら貯金です。

ダイエットのためにホームトレーニングをこつこつとやっていきます

どうも、同人結社創作信仰鬼姫狂総本部 代表の秋元惟史(作家名義・民富田智明)です。

今月に入ってから、筋肉増大と脂肪減少を目的に、マイペースに無理しない範囲で運動に励んでいます。

 

私は小学時代から根っからの運動嫌いで、体育や部活(軟式テニス部)が苦痛で仕方なかったのですが、その一方で太っているというだけでいじめの標的にされたりした経験もあり、「やせたい」「強そうな体になりたい」という肉体改造への願望がありました。

 

映像学科時代、アクションスターに憧れて、体作りのために筋トレしようと通販でダンベルを買ってみたものの、もともと運動嫌いで体を鍛える習慣がなかったものですから、結局三日坊主になってしまいました。

筋トレそのものは三日坊主だったのですが、厚木に一人暮らししていた頃は、自転車で20分ほどの坂道を含むコースを通学で往復していましたし、毎日の買い物で本厚木の駅前まで25分ほど往復していました。

なので、自然と運動量があり、映像学科に入学してから半年で、90キロを超えていた体重が77キロまで落ちて、少なくとも卒業までは77キロから80キロの間を維持していました。

一人暮らし時代は完全自炊で、自分で好きなものを料理して食べることができたので、肉断ちして豆腐をたんぱく源にし、野菜中心の食生活をしていたのが良かったのだと思います。

心理学科時代、戸塚に一人暮らしをしていた頃は、完全自炊ではあっても、自転車通学ではなかったし、買い物も戸塚駅前まで徒歩10分以内だったので、厚木時代よりは運動量が少なく、80キロから82キロの間をさまよっていました。

実家に戻ってからは、食事を家族に合わせる必要がありますし、父親の晩酌に付き合って飲酒量も増えますので、体重が微増し、83キロ程度になってしまいました。

就職後、外食の多い生活になった上に、父親との晩酌もありますので、カロリー過剰となり、体重が増加し、90キロ近くになってしまいました。
母親には「やせたいから粗食がいい」と昔から何度も提言していますが、父親が酒飲みである以上つまみで品数が多く、ご飯後出しで時間がかかるのもあって、食べすぎになりやすい状況なので、こればかりはどうにもなりません。

30代になって生活習慣病に気をつけなくちゃいけないのもあり、これはいかんと、健康維持のために意図的な運動によるダイエットを決意したのです。

 

ダイエットといっても、何の知識のないままやっても効果は薄いと思ったので、トレーニングの教本を一冊買って参考にしようと思いました。

東大教授にして現役ボディビルダーの先生が書いた本なので、科学的見地から間違いのない教本だと信じて購入を決定。
現在、体全体を効率よく鍛えるための助けにしています。

 

高校時代、90キロ近くまで太っていたのですが、市販のズボンが穿けないくらいで、体に合うのがなかなか見つかりませんでした。
一方で、同じ90キロ近くであっても、現在の体格では一般的に市販されているズボンが当たり前に穿けるので、数字上は似ていても、極端に太っているわけでもないのかもしれません。

つまり、たとえ87キロから89キロ前後をさまよっていても、継続的かつ効果的な運動習慣によって、十分に標準的な体を作ることはできるということなのでしょう。

 

これまで継続的に体を鍛える習慣をつけられなかったのは、「走るのが苦手」「筋トレの疲労感が苦手」という一点につきます。
走るとすぐに息が切れて呼吸がきつくなりますから、運動嫌いの原因の一番の要因なのです。
また、筋トレの限界に来たときの脱力したような疲労感も、運動嫌いの要因です。

体育の持久走や、雨の日の部活の筋トレと階段駆け上り駆け下りが、とにかく大嫌いでした。

 

そのため、今までは、体を動かすといっても、負担の少ないウォーキングばかりやっていて、効率的にカロリー燃焼するような運動にはなっていなかったのです。
結局、就職してから4年目の後半になっても、体重が微増することはあっても、減ることはなかったのです。
旅行では何キロの行程だろうがガンガン歩いて寺社巡りや城址巡りをするくらい、ウォーキングは好きで、足腰は鍛えられているとは思いますが、やせるような運動ではないのです。

 

そこで、効果的に脂肪を減少させて筋肉を増加させ、健やかで強そうな体を作り上げるために、自分専用のトレーニングメニューをこつこつとこなしていくことを自分に課しました。

今のところ、取り組んでいるトレーニングメニューは、以下の通り。

 

【有酸素運動】

ランニング 自宅の向かいの公園を5周(1周200mくらい?)

【体幹運動】

フロントブリッジ 30秒2回

バックブリッジ 30秒2回

サイドブリッジ 左右10秒1回 負荷が強くてすぐ潰れる

【筋力運動】

ダンベル上げ 手首 30回

ダンベル上げ 上腕表側 30回

ダンベル上げ 上腕裏側 両手持ち20回

ダンベル上げ 肩 30回

ダンベル上げ 胸 30回

腹筋 30回 腕を前に出したイージーモードで

背筋 10回 けっこうきつい

脚部屈伸 50回

【殺陣基本動作稽古】

正拳突き

裏拳打ち

手刀打ち

掌底突き

肘打ち

前蹴り

横蹴り

後ろ蹴り

前回し蹴り

膝蹴り

木刀振り 上段斬り

木刀振り 袈裟斬り

木刀振り 逆袈裟斬り

木刀振り 水平斬り

木刀振り 突き

 

このトレーニングメニューで、およそ2時間くらいでした。
かなり汗かくいい運動になります。

いくら鍛えたいからといって、もともと運動が苦手なのに無理に追い込みすぎても逆効果だし、疲れすぎると翌日の仕事に差し障るので、これを基準にペースを試行錯誤していこうと思います。

これを継続的に取り組んでいけば、健康的な体を作ることができるものと信じています。

絶対に見るべき映画13「用心棒」

どうも、同人結社創作信仰鬼姫狂総本部 代表の秋元惟史(作家名義・民富田智明)です。

 

絶対に見るべき映画第13弾は、「用心棒」(1961年)です。

 

今更私ごときが語るべくもない、巨匠黒澤明監督、三船敏郎主演の傑作時代劇です。

とにかく、三船敏郎と、悪役の仲代達也が、ひたすらかっこよすぎます。

 

内容は、空っ風吹き荒れる上州の宿場町にふらりとやってきた凄腕の浪人が、勢力争いをしている二つのやくざ一家に対して用心棒として売り込みつつ見限るのを繰り返して渡り歩き、巧妙に共倒れをさせていくというものです。

 

この「用心棒」は、私が初めて見た黒沢映画で、一番繰り返し見ている殿堂入り映画です。

いわば、私にとっての時代劇の教科書です。

 

最初に「用心棒」を見たのは、映像学科3年生の「シナリオ演習」の講義でした。

たぶん、私の世代やさらに若い世代なら同じだと思いますが、昔の白黒映画には「古い」というだけで抵抗があり、普段の生活では見ることがなかなかないでしょう。

ましてや、黒澤明という巨匠の映画なので、「巨匠」というだけで変な先入観があり、小難しい退屈な映画なのではないかと思い込んでしまいやすいのではないでしょうか。

私はそうでした。
完全に食わず嫌いでした。

 

大学の授業の中で「用心棒」がプロジェクターを通して大映しされてみると、今までの認識がいかに無知なものであったのかと、その衝撃に打ちのめされました。

 

まず、冒頭からしてかっこいい。

山を背景に歩いていく三船敏郎の後ろ姿がどアップで映り、そこに画面の横幅一杯にドーンと「用心棒」の題字が出て、主題曲が流れだし、タイトルロールが始まります。

単に歩いているだけなのに、それだけですでに映画の世界に引き込まれている自分がいます。

 

そして、舞台となる宿場町が、まるで西部劇の町のように広々としていて、とても日本の街道筋の宿場町には見えません。

大画面で見るために設計されたスケール感のあるオープンセットに圧巻です。

 

水を飲みに立ち寄った農家のオヤジ、町の状況を聞き出した飯屋のオヤジ、棺桶屋のオヤジ、お調子者の十手持ちと、話に絡んでくる面々がいちいちキャラ立ちしていて、会話場面がまったく飽きません。

状況説明役の飯屋のオヤジ(東野英治郎「平成水戸黄門」)がしゃべっているのを見ているだけで楽しい映画なんて、そうそうないです。

 

なんといっても、危なさ満点のならず者の面々の強烈な印象です。

怪力の巨人がいるは、頭が弱い暴れん坊の太っちょがいるは、ふんどし一丁のひげ面がいるはで、見ているだけで「斬りたくなる」人々ばかりです。

 

そうこうしているうちに、浪人の凄腕の剣が、ならず者をバッタバッタとなぎ倒します。

かっこいい!

 

そこに、スカーフを巻いてリボルバー拳銃を持った横浜帰りの仲代達也が現れます。

時代劇なのにリボルバー拳銃です。

考証無視で、かっこよさ重視です。

横浜帰りということにしておけば、舶来の銃を持っていても説明がつきます。

 

三船敏郎の剣術と仲代達也の拳銃の対決が、宿場町のど真ん中で展開されます。

 

そう、この「用心棒」は、日本の時代劇という体裁をとっていますが、ジョン・フォードなどのアメリカの西部劇を相当に参考にしているのです。
だから、リボルバー拳銃との対決がクライマックスなのですね。

 

「荒野の用心棒」など、「用心棒」の公開後、黒沢映画を参考にして(パクって)作られた外国の西部劇が賛否を巻き起こしますが、「用心棒」そのものが西部劇を下敷きにしたものであって、もともと時代劇は西部劇と相性が良かったのです。

 

私は、この映画をきっかけに昔の日本映画の魅力に取り憑かれ、素浪人映画と任侠映画を中心にむさぼるように日本映画を見るようになりました。

 

この、昔の日本を描いているように見えて、実は日本風の無国籍な架空の町での戦いを描くという「用心棒」の手法は、私の「鬼神童女遊侠伝」シリーズの世界観に多大な影響を与えています。

 

心理学科時代、所属していた人形劇団の後輩で、役者志望で養成所に通っていたのがいたのですが、役者志望でありながら名作映画の観賞経験があまりにも乏しくて、映画史に残るスター俳優をまったく知らなくて、ちょっと不安に思っていました。
後輩には「子連れ狼」や「眠狂四郎」の題名が通じなかったので、たぶん「用心棒」も通じなかったと思います。

 

後輩いわく、「アッキーさんはレベルが高すぎるんですよ」だそうです。
脚本創作や映像制作を志した者が古今東西の先行研究するのは当たり前すぎるんですけどね。
映画は小さい頃から好きで見ているだけなのですが。

 

「用心棒」は、悪党の巣食う町に強いよそ者がやってきて壊滅させる物語のお手本です。

「現れて、去っていく英雄」のお話を描きたいならば、今すぐにでも見ることをおすすめします。

【予告編】

【DVD・Blu-ray】

絶対に見るべき映画12 「嵐を呼ぶドラゴン」

どうも、同人結社創作信仰鬼姫狂総本部 代表の秋元惟史(作家名義・民富田智明)です。

絶対に見るべき映画シリーズ第12弾は、「嵐を呼ぶドラゴン」(1974年)です。

「嵐を呼ぶドラゴン」は、かつてアジア最大の映画会社となった香港のショウブラザーズが送り出したカンフー映画の傑作です。

監督は、ジョン・ウーの師匠といわれている70年代の巨匠チャン・チェ。
主演は、チェン・クァンタイとアレクサンダー・フー・シェン。

内容は、少林寺焼き討ちにまつわる少林寺の志士たちによる反清復明運動を背景にした、典型的な清朝討伐ものです。

現在の中国を支配している漢民族から見て、満州女真族系の清朝は侵略者であり、辮髪の強制など、冷遇と屈辱を受けた憎き敵でした。

そのため、カンフー映画では、清は無条件に悪役であることが多く、反清復明を掲げて清朝の悪徳役人から民衆を救う漢民族の英雄を描いたものが数多く作られることになりました。

ハリウッド映画におけるナチスドイツ、韓国映画における日本軍のようなものですね。

この映画は、第一次浪人時代に、予備校帰りに池袋西武のCD・DVDショップ「WAVE」で初めて買ったショウブラザーズ映画で、思い出深い殿堂入り映画のひとつです。

この映画のことを初めて知ったのは、高校時代に買った「別冊映画秘宝 ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進」というカンフー・マーシャルアーツ映画特集本での記事を見たことがきっかけです。

当時、カンフー映画に熱中し始めていまして、この本をきっかけに、ジャッキー・チェンやブルース・リーよりも前に活躍していたジミー・ウォングなどのクラシックカンフースターに興味がわき、ショウブラザーズ映画を見たくて見たくて仕方がありませんでした。

しかし、ショウブラザーズ映画は日本に入ってきていなかったので、レンタルビデオ屋にまったく置いていなかったのです。

そんなある日、ハリウッドのオタク監督クエンティン・タランティーノの「キル・ビル」が公開された影響で、タランティーノが愛してやまない70年代カンフー映画がキングレコードから怒涛のようにリリースされ始めまして、遂に念願のショウブラザーズ映画が解禁されたのです。

そこで、真っ先に発売されたのが、この「嵐を呼ぶドラゴン」でして、予備校帰りに見つけ次第、即購入したのです。

結果、大満足の殿堂入りです。

冒頭の演武シーンから、最後の大乱闘まで、すべてがかっこいい。

テーマ曲が10年以上たった今でも頭に鳴り響きます。
あまりにテーマ曲が好きだったので、予告編から吸い出して、映像学科時代の課題作品のBGMに流用してしまいました。

日本でもっとも有名なジャッキー・チェンのアクションと違い、「嵐を呼ぶドラゴン」をはじめとするショウブラザーズ映画のアクションは意外と地味で、回し蹴りなどの派手な足技が少なく、手技の攻防が中心であって、コメディタッチもないシリアス路線でもあり、最初に見たときは同じ香港映画とは思えないくらいの新鮮さを感じました。

香港のカンフー映画というと、「なんだ、ジャッチェンか」と父親から馬鹿にされるくらい、世間的には子供だましのコメディアクションという印象が強かったので、ショウブラザーズ映画のシリアス路線には衝撃を受けました。

今では、完全にショウブラザーズ映画に感化されまして、シリアスカンフーの方がむしろ正統派なのだと考えています。

で、この映画の主人公の方世玉(ファン・シーユイ)と洪熙官(ホン・シークァン)は、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズで有名な実在の武術家黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)と並んで、何度も映画化されている伝説の英雄扱いなのですが、実際は架空の人物なのだそうです。

西洋でいうアーサー王、日本でいう猿飛佐助のようなものでしょうか。

私は、学生時代を通してうんざりするほどこの映画の格闘シーンを繰り返し見ていまして、「鬼神童女遊侠伝」シリーズの格闘演出の目指すべき境地としています。

ブルース・リーよりも何よりも、私にとっての教科書映画は「嵐を呼ぶドラゴン」なのです。

ラストの迫力の大乱闘シーンに匹敵するアクションを自らの手で成し遂げるのが、カンフーマニアとしての夢です。

【予告編】

【DVD・blu-ray】