どうも、同人結社鬼姫狂団 代表の秋元惟史(活動名義・民富田智明)です。
鬼姫山回峰行として、埼玉県横瀬町芦ヶ久保にある丸山(標高960m)と日向山(標高633m)を踏破してきました。
鬼姫山回峰行とは、武州鬼姫信仰において神聖視される秩父鬼姫山の比定地である秩父山地と、各地方に点在する鬼姫山支山の比定地である山岳地を、仮に鬼姫山と見立てて自らの足で踏破することによって、鬼姫山へ想いをはせ、己と向き合い、鬼姫山三神と心を一体化させ、神秘の萌燃力を授かることを目指す山岳修行です。
丸山と日向山は、国道299号の芦ヶ久保の道の駅の目の前にそびえる大きな山で、中腹あたりまでは果樹農園が広がっています。
丸山については、山頂が埼玉県民の森の敷地内にあるため、県民の森まで車で行って登る人も多いかと思います。
日向山は、県民の森に向かう途中の車道沿いに山頂があり、公園化されていて駐車場も整備されているので、やはり車で行くこともできます。
しかし、現在、県民の森に向かう林道が台風の影響で通行止めになっていたり、コロナ感染拡大予防のために県民の森の駐車場が封鎖されていたりなどするので、山の上まで車で行くのが難しい状況になっているようです。
そのため、今回は道の駅に車を置いて、麓から自分の足で踏破することにしました。
芦ヶ久保の道の駅。
今回登る山がドンとそびえています。
山道の入口に神社があったので、登山の無事を祈願しました。
山道を進みます。
かなり急勾配です。
県民の森の駐車場は閉鎖中です。
延々と車道を登ります。
分かれ道に突き当たりました。
県民の森ハイキングコースは右のようでした。
国道を挟んで向こう側に、二子山や武甲山が見えます。
まだ10分も歩いていない感じですが、ここでも結構な高度です。
丸山林道近道という看板があり、登山道が延びています。
しかし、不安になるような荒れ具合です。
ここは通りません。
道標や案内地図を見ながら、延々と進みます。
突き当りに登山道という表記があるので、右に進みます。
この鋭角に曲がった登り坂が進路です。
高度が上がってきました。
道標の通りに進みます。
突き当りに登山道の入口がありました。
靴紐のゆるみを確認して水分補給をした後、突入しました。
延々と登ります。
駅から2㎞来ました。
丸山・県民の森まで2.1㎞とあります。
ちょうど中間ですね。
延々と似たような風景の道を進んでいきます。
転落の危険はあまりないです。
登り詰めて尾根筋に出ました。
丸山まで1.5㎞。
広い尾根筋を歩き続けます。
勾配もなく、危険度も低く、回復ポイントのような感じです。
謎の石仏。
大日如来とあります。
写真だとわかりにくいですが、信じられないほどのきつい勾配の坂が始まりました。
転倒に気をつけながら進みます。
すさまじく折れた木。
急坂を上から見たら、帰りが心配になりました。
写真だとわかりにくいですが。
平坦な道がしばらく続き、
また急坂が続きます。
道標が読めません。
延々と急坂を登ります。
急坂を登り詰めて、林道に出ました。
こんなところまで西武鉄道が土地を持っているんですね。
丸山まで0.9㎞。
遊歩道風の木柵が見えました。
県民の森に突入です。
丸山山頂への登山道を進みます。
小さい頃、母親に連れられてよく行ったなあ。
どんな場所だったか、ほとんど覚えていないけど。
展望広場(丸山)に向かいます。
きつい木段が続きます。
延々ときつい登りが続いて、
遂に丸山山頂(標高960m)に到着です。
展望台に登って景色を眺めました。
武甲山がかすんで見えます。
横瀬、秩父の市街地。
秩父方面とは逆側。
鉄塔の立つ山が見えます。(何山だかはわかりません)
あんなところに鉄塔を立てるんですよね。
高圧送電線って、どうやってかけるんだろう。
丸山山頂のベンチは先客で占領されていたので、展望台の上のベンチでおにぎりを食べました。
すると、武甲山方面からゴロゴロと雷のような音が聞こえてきたので、長居しないほうがいいのではないかと考え、そそくさと下山を開始しました。
県民の森の舗装路を進み、
芝生で整備された斜面の広場に出ました。
小さい頃に母親に連れられてよく遊んだ広場です。
凄く懐かしい。
もう35歳になっちゃいましたよ。
登山道をひたすら下ります。
登りで苦しめられた急坂を慎重に下り続けます。
今にもズルっといきそうで緊張します。
急坂を下りた先に、日向山への分かれ道があります。
そこを進んでいきます。
延々と下ります。
謎の巨石があって、
巨石を下りたところに祠がありました。
古神道ですね。
その先に道標があるので、日向山に向かいます。
大昔の道標もあります。
重要な峠道だったのでしょうね。
林道に出ました。
現在地を確認し、左に進みます。
山上集落があり、
その脇から登山道が延びているので進みます。
整備された公園になっています。
公園とはいえ、急勾配。
公園から登山道に入ります。
またかよという、信じられない木段。
延々と登ります。
開けてきました。
日向山山頂(標高633m)に到着です。
展望台に立って景色を眺めました。
小休止後、下山を続けます。
延々と進んでいって、
芦ヶ久保駅方面に。
急な木段の下りが延々と続きます。
神社脇に出ました。
ここまでの無事を報告し、さらに下ります。
車道に出ました。
山上集落が美しい。
ここからまっすぐハイキングコースを下りていくと麓に出られるようです。
延々と進みます。
農村公園と芦ヶ久保駅の分かれ道があります。
駅前に出たいので、まっすぐ進みました。
この時、農村公園方面に向かっていれば……。(後述)
尾根筋を延々と進んで、
草ぼうぼうの道を進んで、
もはや獣道のような道を進みます。
草が生え放題のため、斜面との境がわかりません。
水の音が聞こえるので、どうも下は沢のようです。
しばらく行くと、道標があるので、従って左に進みます。
この先、写真を撮り忘れましたが、右側が断崖絶壁で、下に岩ゴツゴツの沢が流れる、狭路となっていました。
おまけに、整備が行き届いていないのか、足場が水平ではなく、谷側に傾いていたりしました。
落ち葉も積もり放題、崩れかけた石も散らばっていました。
つかまれるものもありません。
落ちたら即死級の高さでした。
図説するとこんな状況なのですが、おばさんが先行して歩いていたので、慎重に行けば通過できるはずだと信じ、進みました。
とはいえ、めちゃくちゃ怖いです。
あろうことか、途中で段差もあり、しかも傾いていて崩れかけているという酷さ。
足を滑らせれば即死です。
なぜ、おばさんは平然と通過できたのか。
細心の注意をもって段差を乗り越え、少しずつ前に進みました。
だんだん高度が下がってきて恐怖感も薄れ、無事に狭路を通過しました。
まあ、無事に通過したから、こうして暢気にブログ書けるんですけど。
こんな石橋を設置することができるなら、なぜもっと沢沿いの道を広く削らないのか。
今思えば、あんなに頑張らなくても、引き返して農村公園に出ておけばよかったです。(そちらにも罠があったかもしれんが)
通過した道を振り返りました。
写真だとわかりにくいですが、狭路でかつ傾いているのが見えると思います。
奥はもっと高度があり、崖が切り立っていました。
安全な道を登り、
仏像の裏に出ました。
芦ヶ久保の道の駅から見える、高台の仏像です。
仏像に生きて踏破できたことを報告し、感謝しました。
最後の最後に、あんな恐怖があるとは……。
なぜあれが、一丁前に観光客向けのハイキングコースに設定されているのだろうか。
せめて、転落防止柵はつけてほしかった。
フェンス沿いを歩いてきたわけだし。
集落の車道に出て、道の駅に向かいます。
無事に道の駅に到着しました。
くそ疲れていたので小休止し、帰宅しました。
今回で、遂に標高960mの山に登りました。
丸山までの道は、中腹までは車道だったので、そこまでは割りと安全でした。
登山道に入ってからも、そこまで危険度は高くなかったです。
とはいえ、下山中の沢沿いの狭路で危険を感じる場面はありましたので、「観光客向けのハイキングコースだから安全」というわけではないと再認識しました。
登山なんだから何が何でも登山道を使う、という変な先入観は捨てて、安全な車道が並行しているのならばそれを使うようにしていきます。
どれだけ体を鍛えても、急斜面から落ちたらどうにもなりません。
安全が一番大事です。
鬼姫山回峰行はまだまだ続きます。