どうも、同人結社鬼姫狂 代表の秋元惟史(作家名義・民富田智明)です。
アマゾンで、「宗教法人ハンドブック」という本を注文しました。
鬼姫狂は、「武州鬼姫信仰」という神仏習合の新しい民俗信仰を題材にした世界観共有型の会員制創作活動団体として設立し、根本聖地「鬼姫神社」の建立を目指しています。
とはいえ、神社の建立を目指しながらも、「宗教は危険」という世の中の偏見に対する警戒から「宗教的な世界観を題材にした創作活動であって宗教そのものじゃない」と主張するために、「非宗教の合同会社の設立」を軌道に乗せる目標にしていました。
けれども、宗教学の基本書1冊も読むことなく「宗教は危険」と言い張るような層は、そもそも宗教的な世界観に関心のある人ではないので、鬼姫狂徒にはなり得ないのではないかと考えるようになりました。
将来的に神社の建立を目指す以上、神社部分の宗教法人化が最もスマートなやり方なわけで、非営利部門の宗教法人と営利部門の合同会社の併用が現実的なのではないかと思います。
「お金を取る宗教は詐欺。本当の宗教はお金を取らない」という言葉もありますが、神社も寺も教会も、施設を維持していくためにはお金が必要ですし、そもそも神主も僧侶も神父も収入がなければ生きていけないので、宗教団体の収益活動は当然に認められています。
宗教団体の収益活動で代表的なのは、冠婚葬祭、医療福祉、教育、出版、観光あたりですが、税務上ややこしくなるからか、宗教法人とは別の会社を立ち上げて収益事業をやっていることが多いですね。
なので、鬼姫狂でも、一般的な収益事業は「同人結社鬼姫狂」(法人化後は「合同会社鬼姫狂」の予定)を通して行い、神社部門は「宗教法人鬼姫狂」でやっていくことを想定します。
私はキリスト教の明治学院大学(大学として正式な宗教部がある)に在籍していたこともあり、宗教が収益活動をすることに何の違和感もないので、出身校のビジネスモデルを参考にして、宗教部門と営利部門を併用します。
ちなみに、アマゾンには、キンドル本で「神社・仏閣……すべての宗教法人のための 収益UP&節税対策パーフェクト・マニュアル 【マニュアルシリーズ】」というものもあったので、「お金を取る宗教は詐欺」という意見の方が嘘ということになるでしょう。
「お金を取る宗教は詐欺」が真実であったなら、宗教系幼稚園保育園や、宗教系大学は全部「無料」にしなければ論理が成立しないことになります。
しかし、現実には、単純な境内参拝を除いて、重要な部分を無料で役務提供している宗教はないので、神社もお寺も堂々と料金を取っていいわけです。
従って、武州鬼姫信仰を根底とする鬼姫狂も、非営利の神社建立を目指しつつ、その資金源としての営利活動を展開しても何も悪くないということになります。
ただ、鬼姫狂は、一過性の人工的な流行のために消費される対象にはされたくないというのが本心としてあるので、「大して好きではないけど、目先の金儲けのために使えそうだから、表面的に利用するぜ」みたいな魂胆の相手には「鬼神童女遊侠伝」シリーズの契約はしたくないです。
34年も生きていると、「流行したはずが、しばらくしたら忘れ去られる」「期待されてたのに、コケると手のひら返しされる」という現象を何度も垣間見ているので、営利最優先の商業主義の危険性も感じています。
なので、鬼姫狂では、「鬼姫山三神」への帰依が一番重要なこととし、鬼姫狂徒以外には権利の取引をすることはありません。
誰でも口では「好きだ」と簡単に言えるので、実際に「鬼神童女遊侠伝」シリーズを買っていて、何らかの私見を持っていることが、鬼姫狂徒の証としています。
「鬼は悪だ」という古来からの前提を真正面からぶっ壊しているのが鬼姫狂なので、「鬼こそ善だ」とする鬼姫狂は、反社会的な思想を持っています。
つまり、万人受けするわけではない団体なのです。
鬼姫狂は法人相手でなく、個人相手を基本としているのも、「給料のため、職務上仕方なくやってる」というのを避けたいからですね。
「鬼こそ善だ」という考えに本心から共鳴できる人だけ、鬼姫狂徒になってください。
鬼姫狂は、「腕っぷしは強いが心優しい女の子の鬼」という点においては、著作権と商標権によって、ほぼ独占的な市場を確立しています。
鬼姫狂徒になれば、その範囲においては競合が原理的に存在しないのです。
100人中98人には無視されても、残りの2人にとっては魂の救済になる。
それが、鬼姫狂の立ち位置なんだと思っています。