どうも、同人結社創作信仰鬼姫狂総本部 代表の秋元惟史(作家名義・民富田智明)です。
絶対に見るべき映画シリーズ第5弾は、「テキサスSWAT」です。
「テキサスSWAT 」(1983年)は、知る人ぞ知るB級アクションスターにしてブルース・リーともタイマンを張った地上最強の男、チャック・ノリスの主演作として有名な男汁満載の暴虐刑事映画です。
悪役は、同じくブルース・リーの幻の企画「サイレントフルート」や「燃えよ! カンフー」に主演したデビット・キャラダイン(「キル・ビル」のビル役)です。
ある意味、ブルース・リー門下生同士の宿命の対決映画です。
「テキサスSWAT」なんて胡散臭い邦題がつけられていますが、原題は「Lone wolf Macquade(一匹狼のマックエイド)」といいます。
英語だと、割と普通な題名ですね。
内容は、とにかく一匹狼を貫くテキサスレンジャーのJ・J・マックエイドが、悪い武器商人のローリー・ウィルクスを相手に、悪人を皆殺しにしながら武器庫をメタメタに破壊し、カラテ対決をしてやっつけるというものです。
この映画は、私が中学1年生か2年生の時、夏休みに家族旅行をした際、テレビの洋画劇場で途中から見たのが初めてです。
こんなB級映画なので、たぶん「木曜洋画劇場」だったのでしょうね。
大浴場から部屋に戻ってきてテレビをつけたら、見たこともないむさ苦しいひげおやじが「車ごと生き埋めにされている」場面が映りまして、なんだこの変な映画は、と釘付けになりました。
途中から見たので前後関係は分かりませんが、「車ごと生き埋めにされたひげおやじが、スーパーチャージャーでフルパワー大脱出し、車から降りて缶ビールを飲む」という、おっさんのヒーロー願望フル満載な描写を見てつまらない訳がありません。
クライマックスは、小汚い荒野の武器庫でドンドンパチパチの銃撃戦、ブルドーザーと装甲車のどつき合い、自ら銃を捨てての格闘戦、散々素手で殴り合った挙句、最後は手榴弾を投げて武器庫ごと大爆破!
わざわざ素手で戦って爆弾で決着するという、ヒーローにしては反則のような勝ち方をするひげおやじ!
最高すぎます。
この日、初めてB級スターのチャック・ノリス先生を知ったのですが、休みが明けて学校に行ったら、教室や部活の映画友達はほとんどこの「テキサスSWAT」を見ていたようで、最後の手榴弾の投げ方が語り草になっていました。
1999年の「マトリックス」以降、香港式のカンフーアクションが全世界的に流行し、古典的武術であっても現代的軍隊格闘術であっても、手数が多い上に派手なアクションが増えていきました。
格闘アクションが洗練された今の目で見ると、この時代の格闘アクションはどこかモッサリしていたり、派手さに欠ける印象はあります。
しかし、CGも何もなかった時代の重みのあるアナログなアクションは、CG全盛のアメコミコスプレ映画などには代えられない、生身のおっさんのむさ苦しいかっこよさがあるのです。
ひげ面にバンダナにアーミーベストにジーパンというチャック・ノリスの格好を見よ!
薄いセーターに黒ズボンという悪役らしさのない普段着のデビット・キャラダインの格好を見よ!
女受けを一切無視した、男のためのヒーローごっこがここにあるのです!
長編映像紙芝居「鬼神童女遊侠伝/生娘を狩る大狸」でも、お凜様による「チャック・ノリス風飛び蹴り」が炸裂します!
今でも、「テキサスSWAT」は、私にとって殿堂入りアクション映画になっているのです。
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